2013/01/02

行った年、来た年

明けましておめでとうございます。
健康で、夢いっぱいで、にこやかな年になりますように。


 去年に引き続き、12月の第三週目から1月1日まで、ミーさんちのケーキ・チョコレート屋さんでアルバイトをしていた。フランスの12月のチョコレート屋さんというところは、一年でいちばん忙しい時期だ。19日はまだ暇だった。クリスマスようのケーキの予約は始まっていたものの、肝心な「クリスマスケーキリスト」のほうはまだ出来上がっていなかったので、やることがない。ときどき職人さん達がラボからやって来て、裏で冷凍する作業などをやっているのを見るのが楽しかった。わたしたちはチョコレートの箱にリボンをかけたり、ショーウィンドーに並べるパッケージを準備したり、嵐の前の静けさがそこにあった。この週はまだ子どもたちが学校に行っていたし、わたしも日本語クラブがあったりしたので、片道30分の家と店を行ったり来たりした。

 ノエミの音楽学校のオーケストラコンサートを聴きにいくという余裕もあった。
 
 ケーキリストができて、22日からの冬休みに突入すると、お店は急に慌ただしくなった。ケーキ予約の電話が殺到。プレゼントを求めて目を血走らせているお客さんが殺到。お昼休みに家に帰る元気もなくなった。

 23日から26日まで、JPの弟達とその家族達が、両親の家に行かずに我が家に来て泊まっていたので、わたしは料理も、選択も、お掃除も、買い物も。。。家のことは何もしなかった。料理は弟達がして、子どもたちの世話は義理の妹がしてくれた。クリスマスのプレゼントも用意していなかったけど、わたしたちは毎日種類の違う《ミッシェル・ブラン》のケーキを食べた。

 クリスマスが過ぎると、売れ残ったケーキを毎日持たされたので、6種類のケーキ全部を毎日日替わりで食べることになり、しかも、落として売り物にならなくなったチョコレートの箱や、クリスマスプレゼント用の、スペシャル・チョコレート・セット(かけた半端品)なども、お持ち帰りをゆるされ、我が家では「もうダメ。。。」と言うまで、チョコレート三昧という幸せな年末となった。

 このドタバタの中で、12月20日に出版された、四冊目の翻訳の本が手元に届き、日本からは、お餅の入った母からの小包も届いた。

 

 ミーさんのアルビのお店が拡張される。売り子さんの同僚達が、わたしにも履歴書を出しなさいよと言ってくれる。「みのりは商売に向いているよ」と言われる。そりゃあ、そうよ、商売人の娘だもの。いっしょに働く人たちに推薦されるというのは気持ちのよいもの。ミーさんにも、ミーさんの奥様にも、気に入っていただいていると自負している。とても居心地のよい職場だ。でも、1月1日に考えたのは、わたし、やっぱり、今年は翻訳と日本語と剣道を、徹底的にがんばろう!ということだったのだ。

 これまでずっと続けて来た、日本語を教えるという仕事を、辞めて新しいことを始めようと、この数年いろんなことに挑戦して来た。去年は、レストランでも働いて、厨房というところも、とても好きな職場だった。売り子の仕事もいろんな出会いがあって楽しい。でも、レストランもお店も45歳で新しく転職するには、体力的にじつに大変だし、そのせいで、一昨年から病んでいる足も、なかなかよくならない。

 剣道のほうも、運良く昇段試験に合格できたけれども、昇段試験に合格したせいで、責任が重くなって来た。もっと身を入れてやらなければ、期待されたように上達できない。アルバイトをやるために、自分の道場をお休みするというのは、とても辛いし無責任。アルバイトのせいで居合道のほうはぜんぜんできずにいる。

 とりあえず、やめようと思っていた日本語のほうに、今年の新学期から引き戻されたのは、これは何かの縁だぞと感じたし、こうやってはなしが来るのも、おそらく日本語教師の仕事にむいているという証の「一部」であるのだろう。翻訳の本も出たばかりなのに、また次が待っているから、これはこれで真剣に取り組まなければならない。今年はフランス語訳のほうもやりたいし。頼まれてるし。。。

 あれこれやり過ぎて、無理をしたり、何もかも半端で投げ出すのは避けよう。。。それが、今年の目標。


 さあ、秋に元気に日本に帰れるように、がんばるぞ〜〜。


今年もどうぞよろしくお願いいたします。



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