2010/10/02

白悠会のお披露目

 いよいよ待ちになったお披露目の日。
この週は、ひどい天気だったので、土曜日にも雨が降ったらどうしようかと、そればかり考えていた。当日は、秋晴れの空の高い一日となった。手作りの旗が風になびいて、とってもかっこ良かった。

 白悠会の道場は45平方メートルしかない。幅が5メートル弱掛ける9メートルぐらいだ。剣道の試合場は9メートル掛ける9メートルが試合をする場所で、その周囲には畳などを置いてすわれる場所、歩き回れる場所があるのが普通なので、我が道場はほんとうにほんとうに小さい。
 「小さい道場だから、思うように稽古できるかな」と心配していたら、トゥールーズの友だちが「あとに下がらない剣道が学べるからいいじゃない」と言った。その直後に『道場』の床について調べものをしていたら、野間道場も細長い道場で、『後ろに下がらない稽古ができた』という記事を読んだ。なるほど、野間道場と同じか。。。野間道場はたしか長さが30メートルぐらいだったらしいのだけれども、年間三千人もの人が訪れて、稽古をしたというのだから、一人当たりの面積にしたら、わが道場の方が広々したものかもしれない。

 さて、お披露目の会には、はるばる遠方から、たくさんの友人剣士たちが来てくれた。泊まりがけで来た友人もいた。家族づれや恋人連れもいた。カーモーのママさん仲間や、通りすがりの人や、新聞を見て駆けつけた人もいた。なんともうれしいこと。一体どれくらいの人たちが、外から見物してくれたものかわからないが、道場で防具をつけていた有段者は、全部で25人だった。そして、わが道場の初心者たちも10人ぐらい来てくれた。有段者に混ざって、よく動いてくれた。

 駆け抜ける稽古をするために、道場の一番隅の隅に35人が固まりを作り、チュヴィ先生がかざす打ち込み棒に向かって道場を斜めに、すり足で駆け回った。こんな小さな道場で、35人ものツワモノたちをを走らせるとは。。。すごいなあ〜。

 うちの初心者たちは、わたしが防具一式を身につけたところを一回しか見ていない。防具一式をつけたものの、相手になって打ち込んでくるものがいないのだから、『打ち合い』というのも見たことがない。わたしが走り回るのも見たことがない。『剣道の普通の稽古』というものを、いままで一度も見ていなかった。だから、この日、有段者たちの掛け声や、走り回る姿や、汗を流す表情や、わたしがみんなを相手に打ちまくっている姿や(歓迎だから、みんなを打ちまくったのだ)、2メートルの相手に飛びかかっていく姿や、転んでも立ち上がる姿を見て、目を丸くしていた。

 お昼は道場の脇の庭で、テーブルを出して、みんなで持ち寄ったものを分け合って食べた。足りなかったらどうしようかと思って、前の晩に暗くなってから「やっぱりあと一品作ろうかな」とか「ちょっとビールとコーラを買い足した方がいいんじゃないの?」とか言っていたわたしだったのだが、JPに冷たい目で見られて、ものすごく不安な夜を過ごした。でも、みんながたくさん持ち寄ってくれたおかげで、食べ物はあふれるぐらいあって、残り物が出たぐらいだった。

 午後は場所を変えて、カーモーの柔道場で。畳の上での稽古となったが、形を中心にやった。模範稽古も行われた。ノエミが三歳の時に、わたしが剣道をしている間、道場の隅で子守りをしてくれた人の娘さんエロディーが、2歳の息子さんを連れて来てくれていたので、今度はわたしが子守りをした。エロディーは妊娠・出産・育児で三年間も剣道をしていなかったと言って、うれしそうに稽古に参加していた。

 夕方早めに切り上げて、夜は近所の中華レストランに繰り出した。剣道仲間と楽しいお食事となった。
 

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