2009/10/25

クビ突っ込み過ぎ

 小学生の頃から、あの子とその子の仲を取り持つ(ことになってしまう)のが、わたしの運命だったかもしれない。あの子とその子の間に入って走り回り、取り持った仲がうまくいったことばかりではなかったが、それでもまあ,恨まれたことはなかった。(と、思う)
 大人になってからもしまだ日本にいたら、明らかに《お見合いおばさん》になっていただろう。そして、うまくいかなくなって、みんなに恨まれたかもしれない。
 日本人とフランス人の間にいて、あれこれと仲を取り持つというか。。。どちらにも満足の行く方法を見つけて差し上げましょう!と、いきり立ち、けっきょく自分の《お見合いおばさん能力》がないことに気づき、けっきょくかき回しただけに終わって、けっきょく「恨んでません」と言われながらも、明らかに恨まれている雰囲気を感じなければならないという。。。「ああクビ突っ込みすぎ」と思うこと、多々ある今日この頃。「放っておいてちょーだい」と言いつつも、巻き込んでくれる人も人じゃあないんデスカ?と思うことだって、まあ、ないことはない。
 自分を含めて、人間というのは「自分は悪くない、あなたのせいでこうなった」というのが得意なんだろう。

 JPが歩き始めた。三食も寝室ではなくキッチンで、家族揃ってとれるようになった。台所からいちいち食事セットを二階に運んでは降ろすという作業がなくなっただけでも、ずいぶん楽になった。マスリ先生によると痛み止めで痛みが治まったら、今度はマッサージなどに通ってくださいとのこと。ただし、病欠の延長はなかったので、JPは予定通り11月4日から仕事に行く気でいる。7日には片道2時間半の両親の家に、一人で行って、その日のうちに帰ってくる予定まで立てているので、身の程を知れと言ってわたしに怒鳴られている。おひげが生えてまた一段とハンサムになった。(一応フォローも)
 内分泌科の方の、ちょっと心配していた検査入院の結果は、医者によると「大丈夫だと思うけどよくわかんない」とのことで、今週その先生が参加する専門医のシンポジウムで発表して、フランス国内から集まる同僚内分泌科医の意見を仰ぐんだそうだ。だから、まだ、とったスキャナーも見せてもらってないし、フランス語でいろいろ言われても、わたしにはよくわからないので、あまり心配しないことにして、ただただ、腰が痛いJPの介護をやっている。寝たきりというのはほんとうにいやみたいなので、JPも「絶対に病気で入院するのはいや」と決意も新たに燃えている。よしよし。「信じるものは救われるよ」といちいち言ってあげているが、友達が言った「鍼がよく効くよ」には耳を貸さない。信じないなら効かないだろう。

 クビ突っ込みの件に再び戻るのだが、この前の火曜日にPTAと学校職員、市役所職員との年3回の会議の一回目があった。それで、学校の校内にあるCentre des loisirs という、日本でいうと《学童》みたいな施設について、再び問題になった。この建物はプレハブの築30年の老朽化しすぎた建物で、何年も前からどうにかしてくれと、毎回会議で話題になる。市役所は「まだ使えるでしょ」とか「修理すれば」とか、「検査に通ったから」と言って耳を貸さない。
まず、検査に通ったのが、10年前なのかどうか定かでないが、見た目、素人でも検査に通るはずがない!というのが、全員一致の意見だ。建物のあちこちに穴が空き、植物まで芽を吹いている。窓やドアの立て付けが悪いので、やっとのことで動いている電気の暖房も、確かに「まだ使えてる」とはいえ、いつ火を吹くかわからない。しかもすでに臭い。ガンガン掛けても効かない。なので、修理するということはつまり、あいた穴からお金を捨てるようなものだ。

 それで、わたし、火曜日の会議のあとからずっとそのことが頭から離れない。水曜日にPTAの一斉メールに宛てて、こんなメッセージを送ってしまった。
 「お金がないということなので、お金のかからない案を提案してみたらどうだろう。」
以前からわたしが《わらの家》に関心を持ていること、情報を集めていて、お金がかからないことを証明できることを説明した上で、「衛生的で、環境保護にも優れ、経費とエネルギーの節約にもとってもよい建物なので、わらの家の建築について、ちょっとレポートを書いてみようと思う。」と書いた。

 メールを読んですぐに賛同してくれた人が何人かいて、そのような建物に個人的に興味を持っている人や、実際にわらの家に住んでいる人を知っている人たちだった。そのほかメールに返事は書いてくれなかったけれども、学校の前で会って、「すばらしいアイディアだ!わたしも仲間に入れて」と言って声をかけてくれた人もいた。この三日間でぜんぶで11人集まった。その中には、大工さんや電気工事士などプロで建築に関わっているご主人のいる人が三人もいる。フランス語だがブログも作った。

 フランスの私が住んでいる地域では、台風も地震もない。しかも、今ある崩れそうなプレハブで認可されていた学校の建物だったら、人も住めるような頑丈なわらの家が、認可されないはずがない。わらの家と言っても、わらは断熱材に使われるだけで、実際には木造建築に、わらを固めるための漆喰などの素材がわらを守るので、防火効果は抜群である。火災に関するテストのレポートも見つけので、公開した。わたしたちは、まず、次回のPTAの会議で大まかなラインを説明できるように、この秋休み中に集まって、可能ならば、プロのわら家造り職人さんを囲んで、会議の前のミニ会議をしようか。。。というところまで話が進んでいる。

プロジェクトの名前はTrois Petits Cochons《三匹の子ぶた》
 http://tpc-nozomi.blogspot.com/
情報と意見を集めている。
Maison en paille pour le CLAE de Carmaux, nous avons besoin de votre conseil et de votre soutien, merci !!
信じるものは強いのだ〜。

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