2009/07/06

まだ、だけど

 さあっ夏休みだっ!
 最後の週は子供たちがとっても少なく、もう教師陣にもすっかり気力は残っていないので、ゲームなどをやるのが慣例となっている。「最後の日に学校におやつを持って行きますが、よいでしょうか」と提案したら、先生は大喜びだった。
じつは、ゾエの誕生日が7月25日で、夏休み中にお誕生会をしても人が集まらないし、なにしろ本人は、海のそばに住んでいる祖父母の家に行くつもりでいるので、今年もお誕生会はお預けになる。だったら、6月のうちに学校でお祝いをしてしまおうと、そうすれば、友だちを家に呼ばなくても済むなあと、母は考えたのである。

 ノエミの幼稚園時代から数えて、すでに4回目か5回目の、定番お誕生ケーキは。。。
じゃじゃ〜〜ん。お菓子の家なのだ。



 前日はピクニックとプールと医者に行っていたため、昼間に時間がなかったので、《即席お菓子の家》になった。今までで一番みっともない形になってしまったが、そこはそれ、前もって買っておいた《フルーツの形をしたボンボン》を。ゾエが派手にあしらって、見た目よだれが出そうなおかしの家に変身させた。ゾエは眠い目をこすって、夜遅くまで手伝ってくれた。
「わたしのケーキだもの。わたしがみんなを招待するんだもの」
と言って、妥協を許さない態勢だった。


 前回作った時には、量が多すぎて、一週間ぐらい職員室に置きっぱなしだった。。。などというジンクスもあるので、今回は、もとになったクッキー生地の出来も悪かったことから、先生には「余ったら捨ててください」と言って預けた。

 ジュースとコップとお皿とスプーンも持参して、先生にはカメラも預けた。ほんとうは、クラスのみんなと撮って欲しかったのだけど。。。 


 その日の放課後は、わたしは医者に行っていたためにゾエを迎えに行けなかった。ケーキがどうだったのか先生に訊いたり、一年お世話になったお礼を言ったりできなかった。
 翌日、ゾエがカメラを学校に忘れて来ていることに気づき、夏休みにカメラがないとは残念だと思っていたら、先生が家まで届けてくれた。先生によると「みんな大喜びで、一気に食べた。学校中で分けてみんなで全部食べた。」とのこと。無駄が出なくてよかった。
 「ゾエちゃんは、三年生といっしょのミックスクラスに入れといたので、来年は沢山勉強してね」と言ってゾエの頭をなでて帰った。ゾエは毎あさ夏休みの練習帳をせっせとやっている。
 「もうすぐ7歳だもの」
と、ことあるごとに言っている。
もうすぐ7歳かあ〜。

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