2009/03/29

春を呼ぶカーニバル






 毎年夏休み直前に、ジャンジョレス幼稚園とジャンジョレス小学校で合同のお祭りが催される。校庭にスタンドを設けて、ゲームやくじ引き、コンサート、青空レストランなどをする。でも、PTAやの限られた役員の労働が厳しいのと、出費が多い割に収入にならないので、今年は出費が少ないながらも、より多くの人が参加できる催しを考えることになった。

 そこで、冬から準備していたのが、市内三つの小学校の、合同カーニバル。
三つの小学校が集まっていっしょに何かをしたことはなかったので、うまく連絡をとりあえるのか、最初はとても難しそうにおもえた。
でも、子どもたちのために何かをやろうと思っている親は、ジャン・ジョレス小学校にだけ集まっているのではなかった。

 三つの小学校のPTA役員が一堂に会すると、今まで考えてもいなかったアイディアも出るし、なんといってもコネクションが増える。
たとえば、わたしたちの小学校で、ずっと案として温めて来たカーニバルがこれまで実現しなかったのは、交通規制の問題が残っていたからだ。公道で何かを行なうとなったら、警察の許可が必要だ。
 うちの小学校でPTA関係者に警察に縁のある人はいなかったが、よその小学校でそういう人を見つけることができたので、カーニバルのための交通規制に、警察が率先して参加してくれることになった。
 小さな町では、市役所や警察などにコネがあると、結構なんでもやれるのだなあ〜。
トラックと音響設備は市役所で働くお父さんたちにがんばって出して来てもらったし、《親戚の火吹き男》まで引っぱって来た人もいた。町の広場にはカフェバーをやってる人がきれいなテラスを出してくれたし、警察のおかげで、町の主要道路がシャットアウトされ、子どもたちはにわか歩行者天国で自由に踊り回ることができた。小さな子どもたちの行列に、意地悪いクラクションを鳴らす人はいなかった。車に紙吹雪をまかれても、怒っている人はいなかった。(紙吹雪はお母さんたちが用意した)
 町の体育館では、PTAのお母さんたちによって準備されたおやつが、子供とそして大人にも振る舞われた。経費と動員された人員が三つの学校で分けられたので、負担も分散することができた。そのかわり、想像していたよりもずっと盛大なカーニバルが実現できたので、とっても楽しかった。途中のハプニングは、来年の《肥やし》となるのだ〜。
 最終的に参加の希望を提出した子供の数は500人近くだったが、仮装してやって来た大人もいっぱいいたので、ずいぶんにぎやかだった。

 ハローウィンと間違って、吸血鬼やドラキュラもいっぱいいたが、動物の着ぐるみやスパイダーマン、ゾロの既製の変装グッズを持っている子供が多く、お姫様とダンサーと妖精も溢れるぐらいいた。
 うちの子どもたちはなに変装したかと言うと、、、

    《日本人》

《仮装》って言えるんでっしょーか?

 ノエミなんて、呼ばれてもいない小学校の仮装行列に、勝手に《日本人》に仮装(?)して参加してしまった。
浴衣姿なんて見せることがないので、大好評だった。

 母は、いったいなにを。。。

《サムライ》ってことで、剣道衣を着て出て行った。
ああ、芸がない。。。

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