2009/01/30

たんこぶ から こま

 ベルナーにちょうだいしたたんこぶが、あまりにも痛いので、医者に行ってしまった。
こんなことは始めてだ。
 風邪を引いても、「押してやれ〜」と言って治すわたしなのに、今回はあまりにも痛かったので、頭の中がどうにかなっちゃったんじゃないかと思って、とっても不安だった。

 友だちが、「にっこり微笑んでみて」「両手をあげてみて」「簡単な文章を言ってみて」と。。。「いきなり倒れた人の脳が正常かどうかを見るミニテスト」のチャートを辿って、わたしに質問してくれたので、それをやると、全部OKだったし、倒れた訳でもなかったので、大丈夫だろうとは思ったけど、やっぱり医者に行ってみた。

 マスリ先生は、友だちと全く同じテストをやった。これには感動した。「いきなり倒れた人の脳が正常かどうかを見るミニテスト」のチャートというのは、インターネットでPTAのママさん仲間から回って来たもので、それをわたしが友だちに回したものだったのだが、友だちに回しながら「ヘッ、こんなものがいつ役に立とうぞ」と思ってもいたのだ。じつは。PTAのママさん仲間が暇つぶしで見つけたインターネットの記事が、たまには役に立つこともあるんだなあ、と、感心する。

 さて、ちなみに、そのママさん仲間からは、もうひとつのメッセージが。。。
現代のこの時代に、携帯電話をポケットに入れていないのは、わたしぐらいだ。ポケットに入れてる携帯の電源を入れてないのは、JPぐらいだ。みんな、電源の入った携帯をポケットに入れている。事故に遭った人も、ポケットに携帯を入れていることが多いのだが、救急隊の人が到着したとき、携帯に入っている電話番号の、いったい誰に、緊急連絡をしたらいいのか、わからないことが多いと言う。
 一番上のAのところにいる人が、その人の家族や恋人だとは限らないから。

 それで、 ICE (= In Case of Emergency) というコード名で、一番最初に連絡して欲しい人の名前を入れておいてもらいたい、というのが救急隊からのアドバイスだそうだ。
 例えば、わたしだったら、 ICE のところにJPの連絡先を入れておけば、もしもの時に、まっすぐそこに連絡してもらえるのだ。
 ただし、JPの携帯は電源がいつも切れているので、 わたしは ICE のところにノエミの番号を入れておこうと思う。ノエミはクリスマスにサンタから携帯をもらってから、いつも、誰かから連絡がないか、心待ちにしている。いつもメッセージをチェックしている。携帯を買ってあげたら、友だちと一日中やり取りするのかと思っていたが、友だちもみんな電話料金を気にしているらしく、みんながみんな「誰かが掛けて来るのを待ってる」状態だ。

 「たまには素晴らしいインフォーメーションが届くんだよ、わたしのママさん仲間からも」と威張っていたら、JPが、冷たい目でわたしを見てこう言った。
「携帯電話は、事故った時に窓から放り出される場合もあるし、電源切れてることもあるし、それに、コードがわからないと作動しないんだから、救急連絡先はよそに書いておいた方がいい」
 さすが、事故った時に、電源の切れた携帯電話を窓から放り出した覚えのある人の意見は、重みが違うなあ。(ちなみにその電話は、わたしのだったのよね)
 と、いうわけで、わたしたちは、免許証の隅っこに、緊急連絡先をペンで書いておくことにする。

 さて、たんこぶは、ただのたんこぶだった。
筋肉痛と同じで、打たれた次と次の日ぐらいが一番痛く、そのあとはどんどん楽になった。
ただのたんこぶですよと言われて、なんでこんなところまで来てしまったのと思いつつ、「ええと。。。四十を過ぎて、健康に自信がないので健康診断してください」とお願いして、あちこち聴診器をあててもらい、内臓の検査や、血液検査もしてもらえるように、手続きをした。
そういう本格的な検査は、大きな病院でやるので、紹介状を書いてもらった。
とりえず、見た目、たんこぶはただのたんこぶだったが、おかげで健康診断を受ける決心ができたので、ま、よかった。
この1年いろんな人に「健康診断をしろ」と言い続けて来たのに、自分を忘れていた。

 しかも、ベルナーをどうにかして叩き直さねばと、剣道の新しい指導方法について、見つめ直す機会となった。日本から戻ったら、もうちょっとまじめに稽古に行こうと思う。今度帰って来る時には、新しい防具が一式揃うのだ〜〜。
 

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