2008/09/09

ようこそ〜。その1


 サント・セシル大聖堂(アルビ)

 日本から3人の若いお客様。みなさん女性なので、「雑魚寝でいいよね」というわけで、わたしの寝室にソファーベッドを入れて、3人で一部屋に寝ていただくことに。JPに「サーディンの缶詰みたい」と言われたが、気にしない、気にしない。
 お土産は、キティーちゃんグッズでしょ。ふりかけ一式でしょ。串木野のさつま揚げでしょ。そして、角餅バリバリせんべいまで!
「泊めてやるから、土産をよろしく」と言っておいてよかったのである。しかも、お嬢様がたのボスからは「うちの娘たちをよろしく」と、お小遣いまで預かって来てくださってた。友だちを泊めるという感覚だったので、思わぬ報酬に胸がときめく。報酬に見合うようなおもてなしができるのか!?。。。いきなり緊張。。。(じつは軽く考えすぎていた)

 トゥールーズ空港からカーモーに向かう自動車。夕暮れ時で、もう暑くなかったので、クーラーはないけど涼しくてよかった。ひまわり畑ももうすっかり闇に包まれてしまった。残念。でももう枯れてるし。
ライトアップされたアルビ市内も一周して、夜の10時頃我が家に到着。

《ニース風サラダ》をご用意いたしました。
「きゃあ〜、すてき〜!!」
あらあら、こんなもんで感動してもらえたら、楽なもんです。これからの数日間がお楽しみ。

 彼女たちは遊びに来たのではない。
チョコレート屋さんのミーさん(去年の9月と今年の2月の日記を参照のこと)の所で、まじめな取材やら会議やらが待っている。親善大使なのである今晩は、お疲れのところ申しわけないが、夜のミーティングと明日の打ち合わせをしなければならない。
 オレンジのお花のエキスを垂らした、ベルベンヌ・ハーブティーを煎れた会議が終わるころは爆睡間違いなし。

 遊びに来たんじゃない人は、ちゃんと早起き。やはり爆睡だったらしい。フレンチな朝ご飯をご用意いたしました。
「きゃ〜、かっこいい〜!!」
あらあら、ゆうべ残ったパンのトーストと、コーヒーとオレンジジュースだけでこの騒ぎ。わたしだったら「フランスのお母さんは早起きして、みそ汁やお弁当を作らなくていいから、ラッキーですね」と言ってしまうだろう。

 さすが、日本の若い女性は、仕事となると服装も化粧も全然気合いの入れ方が違う。
ゆうべあんなに遅くて、今朝はこんなに早かったのに、バリバリに気合いの入ったお化粧をしている。日頃から、お手入れに対する姿勢も違うのだろう。わたしも一張羅を出してみた。が、夏休みに焼けすぎて、素肌も美人な若い人たちに並ぶと、わたしなんぞは「インドネシア辺りの朝市のおばさん」って感じだ。お願いだから、写真を撮らないでえ〜。(といくら言っても、なんでも写真に撮ってるし。。。)
 さて、ミーさんのアトリエへ。

 ミーさんったら「ええ?10時じゃなかったのお〜」と焦っていた。約束通り9時に行ったのに〜。
ラボは夏休みの間に改装されて、ピカピカになっていた。
この日、「ちらっと会議」だと思っていたら、9時からお昼を挟んで夕方の5じまで、みっちりお仕事だった。女の子たちは、くまなくメモを取り、写真を撮りまくり、ミーさんにたくさん質問し、チョコレートやケーキを山のように味見して、ミーさんご夫妻や、お店の人たち、そしてアルビの町に、すっかり惚れ込んでしまったようすだった。
店に入るときと出たときでは、目の輝きが違っていた。
アルビ観光をさせる時間がなかった。

 夜は《キッシュロレーヌ》をご用意いたしました。
「キャ〜うっそお〜?本場のキッシュ〜〜?」
いや。。。まあ、そうですけどお〜。。。そんなに期待されると。。。緊張しますです。
キッシュだけじゃ恥ずかしくなったので、サラダもご用意いたしますです(昨日と同じ野菜でごめんね)

 金曜日は、JPが農場に野菜を取りに行く日なので、3人のうち2人は、JPといっしょにリシャーの農場に出掛けて行った。1人は家に残って家事のお手伝いと、うちの子たちのゲームのお相手を。21歳でバリバリ働く一人暮らしのお嬢さんが、家事と子供の世話までやるなんてことは、ふだんはないでしょう。フランスで花嫁修業までさせてしまった。ごめんね。

                    つづく

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