2008/03/19

徹夜明け デス



タヒチの剣道仲間から送られて来た、向こうの夕日。。。
楽園なんでっしょーか。あっちは。。。

 徹夜をした。
バレンタインデーの日に、タクちゃんたちと徹夜して以来だ。

 納期が一週間もあったのに、10分前までじたばたして、ようやく出した。
2週間ばかりはクレームが来ないか、ヒヤヒヤして暮らさなければならない
今回やっていたのは。。。

 塗料を塗った板を切り込みにより採取しその中心に設定されている接着面に接着剤を塗布したのち引張試験器を固定する。JIS規格に準拠しているその名も「プルオフ法」というテストをする際に使用する引張試験用の固定接着金具ドリーの発明について。
(「点」を入れずに一気に書いてみた。)

これをタイトルらしくしようとすると。。。
素地表面における塗膜の付着力測定に使用する、引っ張り試験器の試験円筒

本当はここに《点》なんか入れてはならず、もっと短くしなきゃならなかったのだが、時間なかった。「これじゃわからん」という声が聴こえる。。。
タイトルは、考えれば考えるほど、難しいノダ。だからいつも当然のごとくタイトルでつまづくのだ。
塗料を塗った板にこの発明品を貼付けて、器具を別な機械で引っ張りながら「どんだけ引っ張ったら剥がれるか」を調べるのが「付着力検査」らしい。なにがどう「発明」なのかは、ここでは申し上げられない。

14ページもあって難しかったけれども、とっても面白かった。

 それで、わたしは、一週間の与えられた時間内に、一体何をやっていたかというと、70時間か80時間ばかりは調べものをしていた。フランス語を読んで「な〜んとなくこんなもんだな〜」とわかり始めるまでに4日ぐらいは掛かり、同時に、日本語でも同じような分野があるのかどうか、調べる。「よし、どういう世界かはだいたいわかった」に至っても、今度は日本語でなんというのかわからないし、日本語でいつも書いているような文章が書けるようになったとしても、業界の文書っぽくなるまでに、ずいぶん書き直しをする。

 ワープロ時代からパソコン時代になって、切り貼りができ、インターネットがあり、ずいぶん楽になったものの、画面で読むのと、紙で読むのは感じが違って来る。それから、書いたものを大きな声で読むと、文章の流れがおかしいことに気づき易かったりもするのだけど、夜中にはそれをやれないので、プリントアウトして、台所や風呂場や、廊下や、車の中で子どものお迎えを待ってる間などに読んでは線を引き、書き直しては、消す。

いつもこのような知らない世界を歩くと、かならず発見がある。

 今回などは、バーコードの粘着力について、ネチネチと細かい文字で報告書を書いている人がいることも知ったし、JISの規格や特許などが、インターネットの電子図書館で、サクサク検索できる喜びも覚えた。世間には信じられないような研究をしている人がいっぱいいるんだなあ。でも、粘着力や付着力を知ることで、改善される生活があることはよくわかった。《そ〜んなこと》を研究している人に感謝だ。「座ぐり」とか「芯だし装置」など、チクリドキリするような、面白い単語があることもわかった。
「テニオハ」を入れ替えることで、文章が見違えるように美しくなることは、前から知っていたはずなのに、自分はそれがわかっているのよと思って、頭を抱え、しつこく悩み続けていると、どーしてもよくはならず、投げ出して、パソコンを消して、台所で一息ついた途端にひらめくような、そういうこともあった。

 今朝、「フィニッシュ」と思って、デスクトップに所狭しと並んでいるダウンロードのイコンたちを、さてダストシュートしようと思ったら、ゴミ箱が「ポコン」とメロディーを鳴らした。(マックはポイしたいイコンをゴミ箱に持っていきさえすれば削除できる)
その「なにかがゴミ箱に落ちた音」を聞いて、わたくし、ブルーになった。
「あと2時間で提出予定のテクスト14ページを、ゴミ箱に捨ててしまったのだああ〜〜」
でも、「ゴミ箱を空っぽにする」のところはクリックしてなかったから、あるはずなのに、パニック〜〜〜。
ーーちなみのこの部分だけで、片仮名単語が20個もある。最近は「片仮名用語が嫌いなわたし」には生きづらくなったーー

「信じられん、信じられん」とつぶやきながら、真っ白のごみ箱をにらむ。
ベートーベンのように頭をかきむしったりしても、運命を感じるのみ。
JPの職場に電話して「ごみ箱を再生するには????」と泣き落とし。
JP、わけわからず。。。
JPの役立たずめ。朝から八つ当たりしてどーする。

 結局、ごみ箱の端っこに落ちていた。
窓が「最大化」されていたために、パソコンの画面内に納まりきれなかったごみ箱の角に、ぽつんと落ちていた〜〜。
信じられ〜〜ん。

 これでまた白髪が8本は増えたヨ。
脳みそにしわ増えたかな?

 提出して30分経ったけど、まだ電話が鳴らない。
とりあえず、食べるものを確保するためだけに、台所に向かう。。。

午後はいよいよ鹿児島に帰ってからの日記を書く。(元気だったら)

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