2007/11/27

ふぅ〜



ノエミによる20点満点のうちの19点をもらった、記念すべき《抽象画》の宿題。
テーマはREGARD (日本語にすると見ること、視線、まなざし、注視 だろうか?)


 火曜日は買い出し日。
 自然食料雑貨の店に行かなければならなかったので、ちょっと遠出する。自然にも身体にも優しいものを購入するために、などと偉そーなことを言って、わざわざ自動車でそこまで行くのは、この頃ちょっと億劫になってきている。
でも「豆腐」があったから幸せ。

  さて、場所を変えて、普通のスーパーへ。先ほどの店ではあまりにも高いものや、揃わないものが多いので、空しい気持ちではしごする。スーパーではクリスマスの飾りが華やかで、「3つでいくら」とか「ひとつ買うともうひとつはプレゼント」などのセールで、消費を煽っている。煽られて、バカさ加減に腹を立てながらスーパーを出ると、交差点に《あのお兄さん》がいた。
 
 《このお兄さん》は、夏にも同じ格好でここにいた。黒いコートに、背中には重そうなリュックサック。
《このような人たち》は、冬に凍死しないために、夏でも冬ものを持ち歩かなくてはならないのだ。おそらくSDFと呼ばれる人たち。サン・ドミシル・フィクス(住所不定の人々)ということ。夏にどんなに暑くても、持っているすべての服を身につけている。ボロボロのリュックに全財産を詰めて背負っている。夏に汗だくで身にまとっていたそのコートは、夏には「分厚いコート」に見えたのに、寒空の下で見ると、なんと薄いコートだったのだろう。交差点の信号が青に代わった。お兄さんがわたしの二台前の車窓を叩いている最中に、わたしの後ろの人がクラクションを鳴らした。

 過大消費を煽る巨大スーパーを出て、滅入っているところに、高級車のクラクションに後ろから煽られ、寒そうな「あのお兄さん」をバックミラーで見ながら、「来るぞ、来るぞ」とつぶやいていたらやっぱり来た。
ドドーッと涙がやってきた。
 月末が来て、年末も来る。そして反省や後悔や、いろんなものもやってくる。この時期が大嫌いだ。クリスマスのイルミネーションを見ると悲しくなる。

 買い物に出掛けた午前9時に1リットル1.39ユーロだったガソリンが、1時間半の間に1.59ユーロになっていた。

 来る時にはまだ通れた高速道路が、たくさんのパトカーと青バイに封鎖されていて、物々しい雰囲気だった。ラジオで「大型トラックと観光バス正面衝突を想定した、救急演習です」と報道しているので、ちょっとだけホッとした。

 お昼のニュース。パリ郊外で、2日前に警察のパトカーとの交通事故で亡くなった二人の少年の件をやっていた。交通事故で亡くなったと発表されたものの、捜査結果に納得できない少年たちの友人知人や、《その他大勢》が警察を相手に「暴動」を起こしている。このような郊外の事件にありがちな、《関連者》よりも《便乗組》の数がどんどん増えているというような状況。なぜか、なにゆえか、図書館や幼稚園が燃やされ、市民の自動車が焼かれ、商店街は壊され、盗まれ、市民はおびえて外に出れず、警察署も襲撃された。


 さて、気分転換にフルートの練習でもしようっと。優雅だなあ。。。

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