2007/07/29

ポリーヌさん帰国

 去年フランスにやってきた従兄と入れ替わりで、福岡に旅立って行ったポリーヌさんが、約10ケ月の留学を終えてこの6月に帰国した。ポリーヌさんはアルビの商工会議所で3年間(といっても1年につき30時間から40時間のレッスン)わたしといっしょに日本語を勉強して、初級1の本が終わらないのに、無謀にも日本に留学した。でも、この子だったら絶対にやっていけると信じていた。
 福岡の女子校に行くことが決まったとき、制服が着られると言って大喜びだった。

 福岡に行ってからも、しばらくはメールでやり取りしていたのだが、「剣道を始めました」「茶道クラブに入りました」と言って来た辺りから、どうやら忙しくてそれどころじゃなくなって来た雰囲気があった。1回ポリーヌさんのフランスのおばあさんから電話が来ていっしょに話したあと、「おばあちゃんに葉書ぐらい書いてよ」と送ったメッセージが最後となっていたら、6月にいきなりペラペラな日本語で「帰って来ました〜」と電話があった。福岡名産《ひよこ》がお土産だった。

 福岡のホストファミリーから、ママさんとKちゃんが来ているというので、ポリーヌさん宅まで会いに行った。みんなで日本語をたくさん話して、またフランスに来ていただくことや、日本でいつか会えたらいいですね、など、わたしまで友だちみたいになって、嬉しい気持ちでお別れした。
 
 Kちゃんはひとりっ子だから、いいお姉ちゃんができてとっても喜んでいたし、ポリーヌさんはもちろん日本の新しい家族に大満足で、本当に良かった。ママさんのことを、今では本当のお母さんだと思っているようだ。ポリーヌさんの本当のお母さんは、ポリーヌさんがKちゃんぐらいの時に亡くなってしまった。いつまでもこの関係が長続きして、つきあっていただけたらいいね、と思う。


 わたしは、子どもたちが居なくなってから、毎日朝から晩まで、夜中まで、翻訳の推敲で忙しくしている。来年の夏に出る子どもの本のしあげ。キーポイントは「ユダヤ人」「ユダヤ教」「宗教」「第二次世界大戦の歴史」などと、ちょっと重いテーマだ。それで解説をつけずに、小学生がささっと読めるような、さわやかな本にしようと思っているのだけれども、なかなか大変だ。この本は、泣くぞ。
 Kちゃんのお父さんは画家さんで、大学で絵画を教えていらっしゃる。画集も出版されてる。ママさんも絵を描かれるとのこと。お二人に挿絵のアドバイスをいただこうかなーと思っている。
 ママさんとKちゃんは、トゥールーズ・ロートレック美術館(アルビ市)も見学し、本日はゴヤ美術館(カストル)予定とのこと。近くにはアングルの美術館もあるのだけど、もう時間がない。明日はドイツ。ママさんは植物の絵がお好きとのことだったので、ビストさんのモーリヤック城をお奨めした。

 以下は、ご紹介サイト 
トゥールーズ・ロートレック美術館
http://www.musee-toulouse-lautrec.com/

カストル市のオフィシャル・サイトから ゴヤ美術館
このサイトの一番上、オーケストラの写真が出ていますが、一番左で、巻き毛に眼鏡のヴァイオリン奏者は、ノエミの先生です。
http://www.ville-castres.fr/site.html

ベルナール・ビストさん(この画家はまだ生きてます)彼の住んでいる13-14世紀のお城。数年前に日本語サイトを担当しましたが、重いため、今はちょっとお休み。
http://www.louerunesalle.fr/extlink_frame.asp?VenueName=CHATEAU+DE+MAURIAC&URL=www.bistes.com%2Fchateau


Kちゃんのパパさんの絵画集は『歩く人』金藤櫂(かなとう かい)さん著 優しい絵に、ポエムもついて、癒されます!
 

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