2007/06/30

弟の誕生会

 JPの下の弟が、30歳になった。なんだ、わたしと10歳違いだったのか。そういえば始めて会ったとき、高校生だった。JPにはすぐ下にもう一人弟がいて、こちらには子どももいる。夏休みに家族でうちに来て、自宅の改修工事を手伝ってくれる予定になっている。

 JPの弟の誕生日《だから》義父母といっしょに我が家に来て、お誕生会をしよう、と、義母の提案。
ピザとフォアグラを持参するとかなんとか言っている。
じゃ、お昼はなにも用意しないよ。いきなり来ると言われても、冷蔵庫は空っぽ。JPが慌ててワインと、小麦粉とバターと卵を(もちろんケーキを作るための)買いに走った。

 わたしたちが野菜を買っている農場で卵を産ませるために飼っていたニワトリが、歳をとって来たことと、それからあまり卵を産まないという理由で、農場では預からないことになったそのニワトリを、取りに来てくださいと電話があった。
「ニワトリ連れて来たって、うちには猟犬がいるんだから飼えないじゃないの」
「ニワトリはもう殺されて、羽もむしられて、食べられるのを待ってる。弟の誕生祝いにぴったりだ」
JPがわたしを横目でみる。こういう会話は子どもがいないところでひそひそと交わされる。子どもたちはニワトリに名前をつけたりして、かわいがっていたので。。。ううう、食べたくない。。。

 JPがニワトリを取りに行っている間、わたしとゾエは幼稚園の庭で、小学校と幼稚園の教職員を招待しての、保護者会主催お別れ会に出席した。園庭でアペリティフが振る舞われた。料理が得意なパトリシアに《プロポ》の作り方を習った。
「プロポは暑い季節の料理じゃないよ」
わかっちゃいるけど、ニワトリがやってくるんだよお。
ニワトリの料理について聞いていたら、ほかのお母さん仲間が集まって来て、それぞれが《我が家のプロポ》について語り始めた。
わたしは結局パトリシアの作り方を見習うことにした。

 若鶏 一羽 約1.5キロ
 野菜(ニンジン、タマネギ、ニンニクなど)

それだけを水から。煮込む。約三時間煮込めと言われた。

 お昼。学校のアペリティフから戻ると、ノエミとJPがヴァイオリンのレッスンから戻って来ていた。そろそろ義父母もピザを抱えてやって来る頃。しばらく待っても来ないので、弟の携帯に掛けたら、トゥールーズのデパート内のレストランで、食事しているなどと言う。エエー?ピザはあ??

 JPと母親の意思の疎通。(よくあるので腹も立たず)ピザは夜ということになったので、わたしたちは遅くなった昼食を簡単に済ませ、わたしは家の掃除をした。

 掃除が終わった頃にやっとみんなが到着。JPとノエミとわたしは自転車で、その他のメンバーは自動車で、観光名所といったらここしかないってことで、炭坑あとのキャップデクベートに行った。
 帰って来てから、義父とノエミが二人でケーキを作った。

  土曜日の夜はピザを食べた。フォアグラは義母が自宅に忘れたらしいので、トゥールーズのデパートで買ったサーモンも食べた。ノエミがおじいちゃんと作ったチョコレートケーキがデザートだった。
 
 夜、JPの招待により、義父と義弟とJPとわたしの四人は、カーモーの北の公園で行われていたミュージックフェスティバルに行った。森の中にある音楽堂で、東ヨーロッパから来た5人グループ《ブラッチ》のコンサートだった。アコーディオン、ギター、ヴァイオリン、クラリネット、コントラバス。演奏も歌もやる。舞台の周りでは踊っている人たちもいて、とっても楽しかった。

 《プロポ》はJPが一人で用意して、次の日曜日のお昼に食べた。とってもおいしかった。



 

Aucun commentaire: