2007/06/16

学校のお祭り ケアメス

いよいよ待ちに待った学校のお祭りっ!!
 PTAの会では、数ヶ月前からこの日のために準備してきた。当日は朝10時から市役所から借りたテーブルだしなどの準備。うちの冷凍庫も前日から空にして、当日のアイスクリーム屋さんのために控えていた。

 子どもたちは親に連れられて午後2時頃集まってきた。入り口で2ユーロの《パスポート》を買わなければならない。このパスポートを持って、トロティネット(片足でこぐ三輪車)のコース、(金魚釣りならぬ)アヒル釣り、ボーリング、福笑い(もどき、ここではピエロの顔)、電気仕掛けで触れると音がする迷路や、水鉄砲でろうそくの火を消す《消防士》というゲームなどなどが楽しめる。一周してパスポート全部のページにはんこが押されると、プレゼントと交換してもらう仕組み。

 無料のだれでも参加できる《アトリエ》もある。
お化粧のコーナーは毎年ものすごい行列。ゾエも、顔いっぱいにちょうちょを描いてもらった。髪の毛をセットしてもらうコーナーでは、本物の美容師さんのすご技が見られた。カラー砂絵、折り紙。折り紙のスタンドのところには、母親の会の一人に切って来てもらった竹を立てて、そこに、前日夜中まで掛かって用意した動物などの折り紙を、ぶら下げ、七夕飾りのようなものを作った。

 折り紙を担当する、相棒のリリアンはコンピュータ技師で、《PTAの会》に珍しい四人の男性のうちの一人。折り紙をやるのを不安がっていたので、前もってインターネットで《折り紙クラブ》というサイトを紹介してあった。このサイトではアニメーションで折り方を勉強することができる。自宅で数週間前から特訓したそうだ。

 ゲームとアトリエは6時半に終了。後片付けと、テーブルだしの間、伝書鳩を飛ばす催しもあった。校庭から放した30羽-50羽の伝書鳩は、子どもたちの頭の上を三回転したあと、20キロ離れた鳩小屋に戻って行った。
 鳩を用意してくれたおじさんが「急いで帰らなきゃ、鳩たちの方が速くうちに帰り着くから」と言っていた。
「出発点と到着点が違うのに、鳩たちは本当にみんな戻って来るんですか?」と思わず訊いてしまった。
でも、おじさんは大笑いして、「フランスのどこから飛ばしても、必ず、みんな、残らず我が家に戻ってくる!」と断言した。
「へえ〜どんな教育するんですか?」と訊いたら、
「教えてない。よくわからないけど、鳩の身体の中にそういう仕組みがあるんでしょ?なぜだか戻って来るんですよ」だって。
不思議だなあ。。。

 それが終わると子どもたちは体育館でダンスパーティー。大人たちは市役所からプレゼントされたアペリティフご招待。昼間子どもたちが遊んでいる間、大人たちは仮設バーで、ビールやワインを飲んでくつろいでいた。(1ユーロ)
 バーには子ども達のコーナーもあり、わたしが貸し出した冷凍庫から出されたアイスクリームや、飲み物、母親達が持ち寄ったお菓子を、0.5ユーロで買うことができる。普通お店のコーラは1.5ユーロぐらいで、ここでは0.5ユーロで売っていた。
 
 もうひとつ人気のスタンドは、《封筒》のスタンド。《封筒》を2ユーロで買う。その封筒の中には《テント》《ビーチパラソル》《長椅子》などの大きい物のほかに《鍋》《映画券》《プール入場券》《フラフープ》《水鉄砲》《たわし》《コップ》《バケツ》《ストロー》などなどとあり、書かれているものと交換してもらえる。とにかく何かが当たるという仕組み。 

 子どもたちは両親のほかに、ご近所の人や親戚、祖父母なども連れてきていた。アヒル釣りなどには参加しない大人たちが、この《封筒》をおもしろがって買っていた。ゲームには子どもならだれでも参加できるので、よその学校の子を連れて来た子もたくさんいた。折り紙などは大人でも大歓迎。

 夕食は前もって予約されていた食事で、前菜からサラダ、コーヒーまでのフルコース(大人は12ユーロ、子どもはただ)ワインとデザートもあった。

 夜の11時頃、やっとお開き。役員たちは遅くまで残って後片付けをしていた。 校庭の清掃には、月曜日の早朝に、市役所の清掃車が回って来るので、わたしはだいたいのところで切り上げた。(去年は最後までいて夜中過ぎたからねえ。。。)

 ケアメスの収益金は、ロトくじ会に引き続いて、すべて学校に寄付される。
ロトくじ会は、商店街からの寄付などがあるので、ずいぶん収益があるが、ケアメスは、仮説バーのレンタルや、アトリエやスタンドにも投資しているので、利益はあまり期待できない。でも、《楽しめればいい》ということ。

 楽しかった。

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