2007/06/14

インディアン村


http://perso.orange.fr/bisonnerie/


幼稚園のバス遠足にくっついて行くことになった。《引率保護者募集》という紙をもらった翌日、いつも遅刻する子どもを、叩き起こして、朝一番に出て行き《参加させてください》と申し出た。
 じつはここ数週間の連続《引率三昧》で、かなり疲労がたまっている。幼稚園のバス遠足なんだから、もっと保護者からの引率を頼んだのか、と思いきや、24人のクラスで大人は4人だった。担任、常勤のアシスタントが一人、保護者代表のわたしと、もう一人はクラスにいる頭脳障碍を持ったテオだけの、いつものつきっきりアシスタント、カロリンさん。

 どこに行くのか、よくわかっていなかった。。。
行き先の紙はもらったはずだったのに。。。
どこかの公園に行って、お弁当を食べるだけかと思ったら、なんとインディアン村だった。

ホームページはフランス語なので、写真だけ見てください。
http://perso.orange.fr/bisonnerie/


 数ヘクタールに及ぶ広大なインディアン村では、インディアンのテントがあちこちに立ち、そこでは工作や、陶芸などのアトリエのほかに、弓矢を飛ばしたり、輪投げをしたりの、スポーツをすることもできた。アメリカ大陸を開拓した《パイオニア》になって金探しをしたり、カウボーイのロデオをやったりもした。ゾエは振り落とされなくて、最後までよくしがみついていた。さすが我が子じゃ。
 インディアンの昔話や、インディアンがどうやって罠を仕掛けて動物を捕るか、動物の足跡を勉強する会もあった。わたしは、子どもたちといっしょになって、雨を降らせるインディアンの踊りや、インディアンのお化粧などもしてもらって、実に楽しい一日だった。フランスでは滅多に見られない《ビゾン(野牛、バイソン)》と、ラマがたくさん放し飼いになっていた。インディアンは野牛の皮や毛、骨などでありとあらゆる生活必需品を作った。弓はアキレス腱だった。 本当はバイソンのアキレス腱と骨と貝殻で作るインディアンの定番ネックレスを、子どもたちは台所でお肉を縛る紐と、マカロニと、ボタンに置き換えて作った。わたしは欠席したジャン・バティストの分を作った。樽の中に手を突っ込んで、中に入っているものを当てる《勇気くらべ》では、子ども達はおそるおそる手を入れて、真剣な顔で中のものを手探りした。入っていたものは、バイソンの骨、毛皮、貝殻、スポンジだった。みんなスポンジのところで悲鳴を上げていた。でも、みんな言い当てることができたので、《勇気のご褒美》として、色とりどりの羽をもらった。子ども達は帽子や髪の毛に羽をつけて、とっても誇らしげだった。

 一日中ものすごくよく晴れた日で、みんな真っ赤に日焼けして帰って来た。夜、ベッドの中で子どもと一緒にインディアンから習った《雨を降らせるおまじないの歌》を歌っていたら、いきなり雷がどーんと鳴って、暴風雨になった。!!すごい威力だ。ゾエが「雷ダーおへそを隠せー」と叫びながら「わたしってすごい」と言っていた。

 

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