2007/03/08

パン作る気?

 今日はJPの誕生日。42歳になった。
 クリスマス以来『今後お祝い事の際のプレゼント交換はしません』という契約書にサインさせられたので、プレゼントはなし。そのかわりちょっと夕食に手を掛けてあげようと思っている。
 残念なのは、今夜は日本語レッスンの日なので、いっしょに夕食をとることができない。週末に両親が来るというので,その時に改めてみんなでお祝いをしよう。
 鮭ボールとほうれん草の煮込みっていうのと、玄米ごはんにした。ふりかけは《ゆかり》。JPは《みそ納豆》と《焼き海苔》も好き。
本当は巻き寿司作ろうと思ったのだが、ちょっとわたしの根性が足りなかった。
 ごめんね。手の込んだ料理じゃないデス。

 デザートは定番のチョコレートケーキ。出来上がってからろうそくを立てようとしたら、買い置きのろうそくをどこに置いたのかわからなくなってしまった。さんざん探して腹が立ってきたので、お砂糖でできたバラの花をのせて、ろうそくはパスってことにする。
小さいケーキだから、ろうそくを42本も置くスペースはないし。。。許してくれるだろう。
 
 ノエミは昨日お小遣いで、プレゼントを買っていた。去年もお小遣いでコーヒーカップとチョコレートを買ってあげていた。
ゾエは朝学校に出かける時に「わたしは絵を描いてプレゼントする」と言っていた。

 思いのほか夕食は簡単にできたので、クリスマスに友だちからプレゼントされた《パン作り器》を出してきた。カーモーいちばんのパン屋さんが二軒隣なので、パン作り器が届けられた時には絶句してしまったが、この頃はこれで楽しく子どものおやつを作っている。本日はチョコレートの粒が入った、お砂糖控えめのちびパンにした。子どもたちが大好きなパンだ。

 パンの生地を小さく切って丸めていたら、電話がなった。
《ジャン・クロード》からの電話だった。先に名乗る人は好きだ。彼が電話をかけてくれたことは1度もないので、奥さんに何かあったのかと思ってドキドキしてしまった。しかも、彼にしてはやけに馴れ馴れしい。奥さんの友だちだからって、そんなに馴れ馴れしくされたら、ちょっとむっとするぞ、と思っていたら、話が食い違ってきた。
 さんざんしゃべらせて申し訳なかったけど、ついに言ってしまった。
 「あの。。。ジャン・クロードってどこのジャン・クロードですか?トゥーロンの?」
 「へ?」

 パンが焼けてきたので、オーブンに顔を突っ込んでいたら、また電話がなった。
電話を取ると第一声「ボンジュー。マダム・ソール!」で一気に話し始める。名乗らない。
あまりにも親しげ。相手はわたしがマダム・ソールと信じ込んでいるので、ついこっちもマダム・ソールのような気がしてきた。
息つぎで、一瞬電話相手の喉が鳴ったみたいだったので、すかさず言った。
「あの、マダム・ソールじゃありませんけど、わたし」
「へー、でも、電話番号は54-61-60でしょ?」
「そうです。54-61-60ですよ。でも、マダム・ソールじゃありませんよ」
「電話番号、換えたのかなあー」
換えたのかなーじゃなくって、換えたんですってば。

 パンをオーブンの天板からカゴに移し替えていると、また電話がなった。
今度は女性。名乗らず、こちらがだれなのかも確かめず、ひたすらにしゃべり始める。
しばらく放っておいてから「どちらにお掛けですか?」と訊いたら、「そちらはどちら?」と返された。
もういい加減腹が立っていたので、「どちら?って訊く前に名乗ったらどうですか?」と言ったら、がしゃんと切られてしまった。

 わたしはまず電話をかける時には、「突然お邪魔して申し訳ないんですが。。。」と言ってから、名乗って、相手の所在を確かめるようにしている。知ってる人の多くは、わたしのアクセントですぐにわかるから、途中で「みのりさん、お邪魔なんかされてませんよー」と言ってくれる。

 台所に入る前でなくて、本当によかった。さっきは久々に台所で《やる気》が出ていたのだ。
パンまで作る気になっちゃって。
でも、電話のおかげで、洗い物をする気はすっかりなくなってしまったのだあー(じつは、言い訳)

 さて、出かけようかな。まだほかほかのちびパンでお茶してから出かける。


 

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