2007/01/17

おおめに見てもらいたいですってー!? C'est Intorelable !



以前は犬にいじめられていた亀。わたしの友達に救われて、平和に暮らしています。
Soyez plus attentifs pour la securite des enfants !! Regardez La tortue par exemple, elle vivera tres longtemps meme elle marche tout doucement, mais les hommes roulent a 100 km/h en ville et ils perdent la vie en une seconde. Nous habitons pres de l'ecole, nos enfants faillent se faire ecraser quotidiennement souvent par les parents des autres enfants !!
Respectez egalement des regles de stationnement et concentrez-vous au volant, s'il vous plait.

 火曜日の夜はPTA役員の会議だった。今月のロトくじのほかに、交通について話し合われた。

 学校周辺道路で、登下校時間に送り迎えの車で渋滞が起こることや、不法な駐車が多いことについて、意見が交わされ、役員の名前で昨年内に張り紙をした。実際、歩道に乗り上げる車、場所の取り合いや、譲らなかったためにお互いの車に傷がついたり、渋滞が原因で喧嘩を始める親などもあって、登下校時間の周辺道路でのトラブルは絶えない。

《子供たちのために、もっと安全に責任を持ってください。決まりを守って児童に見本を見せましょう。》というような内容。
平行して、市役所と県庁には周辺道路の設備の見直しと、登下校時間内の警察による法的な取り締まりなどを申し込んでいたので、暮れには、登下校時間中に《駐車違反》の罰金を取られる人が続発した。
 校門前の二カ所の歩道には警官が立ち、歩行者優先について徹底された。

 そしてクリスマス休暇が明けると、学校に大きな張り紙が待っていた。
《登下校時間には、どの家庭でも親子揃って大慌てです。いつも時間ギリギリで、駐車のことまで考えられないのは当然です。もう少しおおめに見てもらいたいものです。怒りに震える親グループより》
というような内容。(実際にはもっと長い)

 なるほどねえ。自分たちが仕事に遅れないために、歩道の上や交差点に身勝手な駐車違反をして、朝っぱらから罰金を取られたら、そういうことも言いたくなるだろう。でも、実際に歩道に乗り上げていた車がバックしてひかれそうになったとか、ミラーにひっかけられたなど、危ない目に遭っている子供は大勢いるのだ。違反をしている大急ぎの親に限って、子供はといえばシートベルトさえ締めてもらっていない。罰金を払うのは親でも、怪我をしたり命を落としたりするのは子供の方だ。

 県庁と市役所からは、丁寧な返事が来た。
数年前に学校周辺道路が整備され、徐行を促すドーダン(道路が一部盛り上がっているために、30キロ以上は出せない仕組み。交差点のそばに設置)・目につく大きな標識・歩道には危険を促す着色、そして、各学校では子供を対象にした安全教室・親の注意を促すチラシ配り・警察官の配置など、一連のキャンペーンが行われた。しかも、免許を持っている人はすべて知っているはずの《優先》や《駐車》の決まりに関しては、学校前だからという変更はない。(ということは、特別知っておかなければならない決まりというのはなく、ただもっと注意深くなるべきである)。しかもジャン・ジョレス小学校の100メートル先にはジャン・ジョレス公園の無料巨大駐車場もある。だからこれ以上の設備補充は行われないこと。PTAで関係者に呼びかけて、各学校で改善してもらいたい。
 と、言うことは、学校前であっても、駐車違反は駐車違反なので、これからも罰金を取られる人は、取られるってことだ。

 この会議の日、フランスの北の町で、学校の周辺道路での大きな事故が報道された。
被害者は、中学生女子三人。決まりを守って歩道を歩いていた。
加害者は、PTAの一人である母親。その人は標識通り時速40キロ以下で走っていた。薬もアルコールも関係なし。どうやら、中学生三人がまさに横断歩道を横切ろうとしていたその瞬間に、後ろに座っていた赤ちゃんに気を取られて、後ろを向いてしまい、三人グループを轢いてしまったのだった。三人のうち二人は双子の姉妹で、うち一人は頭蓋骨骨折などの重体。

 おとといは、我が家の目の前でも、歩道に乗り上げて駐車していた車が、バックして後ろに停まっていたバイクを、轢いてから、引きずって、その上転げ飛ばすという事故があった。すごい音だったので急いで飛び出した。バイクのまわりには人が折らず、けが人はなかったが、道路の真ん中まで転がったへルメットにも、粉々になり道路に散らばった買い物かごにも、ものすごい音を立てて三度に渡って転がったり引きずられたりしたバイクの壊れる音にも《気づかなかった》らしく、わたしが家を飛び出した時には、その車は猛スピードをあげて遠く彼方まで行ってしまっていた。

 ちょうど路上にいた目撃者がナンバーを覚えていたので、わたしがペンと紙を出して書いてもらった。バイクの持ち主は、70歳ぐらいのおばさんだった。「怪我がなかったからいいですよ」と平気な顔をしていたけれども、集まった目撃者たちはみな口を揃えて、「ああいう人間は、一度痛い思いをしないとわからない。どっかできっとひき逃げもやってる!」などと言われて、警察に届けることを決心したようだった。

 なんでみんな、そんなに急いでいるんだろう。亀はゆっくり暮らして萬年も生きるが、人間は時速100キロであっという間にあの世ゆきだ。自分の子供があとどのくらい生き延びられるか、とっても心配だ。

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