2006/10/23

Operation Minori-te

「みのりです」と自己紹介すると、「どうやって書くの?」と言われるので、 MINORITE の Minori と書いて、「みのり」と発音してください、と言うとすぐに覚えてもらえる。「ミノリテ」というのはフランス語で「少数派」という意味。ラテン語でMINO MINOR というのは「少し」とか「小さい」という意味だそうなので、まさにそれって感じだ。

《オペラシオン みのり・テ》というのをやっている。《少数派のみのりがやってるキャンペーン》というようなものでしょーか。
実は、マダガスカルというところで、合気道をやっている友人がいて、その友人はマダガスカルという貧しい島で、長く続く開発を手助けするというような、とっても大変なアソシエーションの会長さんだ。
 マダガスカルという島は、アフリカ大陸から取り残されたように、モザンビーク共和国の沖、インド洋に浮かんでいる、大きな島国で、正確にはマダガスカル共和過酷という。
 彼のやっているアソシエーションで、ボランティアの翻訳者を募集していたので応募した。でも実際にはフランス語に訳す方の訳者を求めているので、あまり役には立てそうもない。
 マダガスカルの友人に、クリスマスに何か送ってあげたいなあと思っていたら、「中古の、子供用の柔道着がないか?」と言われた。合気道クラブでは今20人ぐらいの子供が熱心に習っているけれども、クラブ活動費を払える子供はほんのわずか。先生はボランティアで時間を割いて教えている上に、子供の稽古着を買ってやったり、体育館のレンタル費用を自腹でまかなっている。
 
 合気道も有段者になれば袴をつけたりすることになるが、子供のうちは柔道着でも空手着でも、何でもよろしい。柔道着は丈夫だから。。。とのこと。

 剣道をやっている大人の中には、若い頃に空手や柔道をやってたという人がとっても多い。だから、剣道クラブのディスカッションのサイトで、《柔道着をください》という呼びかけを行ったのだ。いくつかの質問メールが、ブリュクセルやタヒチからも届いた。私が柔道着を集めて、恵まれない子供たちにプレゼントする、専門家だと思われたらしい。それはどこの《基金》ですか?とか、どうやったら送ってもらえるんですか?などなど、質問が殺到した。

 個人でできる範囲でできることって、とっても少ない。今、私は定期収入がないから、マダガスカルに小包を送る日が来たら、「JPお金ちょうだい」と言わねばならない。なんてすばらしい身分だこと!小包を送る時にはJPの名前も書こう。理解ある夫で助かります。
 アフリカの子供たちの本当の《貧しさ》というのは、その目で見た者にしかきっと、わからないと思う。「うちにはお金ない」と、私はいつも言っているし、「お金ありすぎて困ってる」という人は、わたしの周りには一人もいない。だけど、アフリカの子供たちの生活というのは、健康も、屋根もない。未来も見えない。現代の人たちはテレビでも映像を見て、情報が得られるから、気になっている人は多いと思う。

 私はきっと健康で不自由なく平和に暮らしているから、そーんな遠くのことまで気になるんだろうと思う。なんて幸せなんだろう。

 呼びかけに応えてくれたのは今のところ一人。柔道着と空手着を送ってくれることになっている。楽しみだ。

  

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