2006/10/19

フリーマーケット

 PTAの会議の日。
 もうすぐ、市役所関係者と、教師陣との合同会議が行なわれるので、その時に質問すべきことや、確認することを書き出すための会議。
 一番問題になったのはまたもや『食堂』問題だ。
学校食堂は、食べたい子どもだけが食べる。親が共働きの子どもなどが多いが、うちみたいに『お母さんにも自由な時間を』などと言ってしまえる親も、子どもを食堂に任せている。
全校生徒350人ぐらいの学校だが、食堂では幼稚園の児童も含めて125人ぐらいが常時食べる。そして、子どもたちはセルフサービスではないのだが、サービスをしてくれる大人、食事の時間に食堂内にいる大人は、なんと4人だけだ。食事時の騒ぎは容易に想像できる。そして好き嫌いのある子、油断してデザートなどを盗まれる子など、子どもの多くがパンしか食べないとか、残飯の量が異常に多いという状況も報告されている。
 食費は親が市役所に行って前払いし、子どもはカードを渡されている。カードにお金が入っていない子どもでも、食べることは出来るので、油断しているとカードはどんどんマイナスになっていて、市役所からの知らせもないので、数ヶ月後に払っていないことに気づいた親が、まとめ払いをすることもある。
 市役所の『食堂』係の管理は悪く、一週間に二日しか開いていないので、その日に払いに行けない親もいたり、行ったのに閉まっていたり、行列ができていたり。。。市役所の対応の悪さは毎回の会議で繰り返し報告されている。市役所の『食堂係』は市長の娘だそうなので、市長の評判まで落ちている。

 先日食費を払いに行ったら、『カードにまだ現金が残っていると、思いますよ。』と言われた。けれども、子どものカードをマシーンに入れると『カードにお金が入っていません』と言われる。
子どもからは『ママン、食費払ってよ』と催促される。
でも、確かに前払いしたのよ!!
どうしたことだ。
また市役所に戻ってみると、確かに前払いの記録が残っていた。
「でも、この窓口で払っても、役所の会計係にお金が払い込まれるのは三週間後ですから。。。」と言われた。特に小切手での支払いなどは、引き落とされるまでに何週間もかかる。

 九月の新学期、はじめての日、ノエミたちは食堂で食べなかった。この日、食堂に行かせなくてよかった。この日食堂のカードに入金の記録が残っていなかった子どもたちは、食事を与えられなかったのだ。払いの悪い親たちへ《みせしめのために》子どもたちは食堂のテーブルにつくことは許されたものの、食事は与えられず、小さなチップスの袋だけが配られた。普段パンしか食べない子どもたちだから、チップスには大喜びだったに違いない。それにしても。。。お昼に自分の子どもがチップスしか与えられなかったと知った親たちの気持ちは?
 私みたいに前払いしたのに、入金の記録が残っていなかったという人もいるし、払いに行ったのに窓口が閉まっていたという人もいる。確かに払いの悪い親たちには、いい反省の機会になったと思う。でも、子どもたちが人質になってよいはずはない。
 今度の会議では市役所の人たちは痛い目に遭うだろう。

もうひとつ、会議のテーマは、4年生と5年生のスキー旅行の、費用をどうやって集めるか。
親は四回払いで120ユーロ支払う。けっこう痛い出費だ。教育委員会からの補助や、今年の始めに行なったロト収益金もある。でも、まだ足りない。
 私は子どもたちにクリスマスカードやしおり、クリスマスの飾りなどを作らせて、売ったらどうか?という案と、本屋おもちゃなど、子ども用品を中心としたフリーマーケットを提案してみた。
思っていたよりも、いい反応だった。
 フリーマーケットを行なう方針で、具体的な意見が交換されて、場所の掛け合いや法律などのことを調べる係も任命された。

 フリーマーケットはどんな小さな村でも行なわれていて、自分が要らなくなったものを安くで売って、他の人の役に立つなら、こんなにいいことはない。リサイクルのためにもたいへんよいと思う。子どもたちが自分たちで《お金を得ることの大切さ》を実感できるかもしれない。実現したらいいなあ、と思う。
 

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