2006/07/11

強制てき矯正で嬌声をあげる

  ユッピー!
ノエミうれしそうだ。
うれしくもない歯の矯正の器具をつける日だから、と言って、アルビの病院内の歯科に連れて行った。変なところから一本剥き出していた歯を、先日抜いた。
「これがすんだら今度は器具のほうね」といわれていたので、本日《連行》した。
ちょっと恐かったので、親子四人で出向いた。

 ノエミは数日前から緊張していた。キャンプにも矯正器具でいくのかと思うと、ちょっと気の毒。少々歯並びが悪くても性格が良かったら。。。と言ってやりたいが、少々の性格では補えないような歯並びの危うさだし、その性格もいいとは言えないので、歯並びぐらいはよくしてあげないと、っというのが親心だといわれているのだが、わたしは《日本人だから》出っ歯でも構わないんだけど。でも自分は出っ歯じゃないから、出っ歯ちゃんの気持ちもわからないし、本当は本人は「ああ、出っ歯じゃなかったら幸せだったのに」と親を恨むかもしれない。恨まないかもしれないけど、やっぱり親のせいか?親族会議の多数決で、強制的に歯の矯正を行なってあげるのは、親の役目であるということになった。

 矯正の器具というのを間近で見たことがないので、わたしだって心配しているのだ。
膝にニセモノのお椀が入ってる人とか、心臓に機械を入れてる人というのは知っている。そういう人はやっぱり病院にも縁があって、痛い目にもあっていて、どうも不便そうで、ずいぶん気の毒だ。歯の矯正器具というのも、やっぱり《器具》を身体の一部にはめ込むんだから、やっぱり不快なこともあるに違いない。ううーん気の毒だ。

 「マドモワゼル ダニエル」と呼ばれて、マダム・ダニエルもムッシュ・ダニエルも立ち上がった。診察室にはちゃんと、患者用のほかに見学者のためのイスも用意されているので、ただの付き添いも入っていいことになっているのだ。日本みたいにひとつの部屋で、いっぺんに何人も見たりしない。(あれは指宿だけでしょうか?)

 「口を開けてー。この前抜いたところ、きれいに塞がってますねー。はい、三週間後にまた来てください。」
ユッピーなのである。
今日はこの前の治療状態を見るためだけで、器具は三週間後なのだった。
チャンチャン。
ノエミ喜んだのも束の間。
あと三週間のストレスが果てしなく続くのであった。。。。

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