2006/07/01

ピクニック

  PTA役員の年度末ピクニック当日。約40名参加の予定。
金曜日の午後には、会長のパトリシアといっしょに買い物をした。土曜日には教職員とのお別れ会もあったので、そのための買い物もした。

 私たちの行ったことのないセレナックという森のピクニック場で行なわれるので、数家族ずつ集まって車を連ねて出掛けた。市役所からテーブルとイスも借りていた。すぐそばにトイレとサッカー場とバーベキューセットもあったので、本格的な食事会が予想された。

 参加する人たちは皆、サラダかデザートを持参することになっており、私は前もって《まき寿司》を持って行くことに決まっていた。土曜日の午後から準備した。
PTAの会で、チーズ、飲み物、バーベキュー用のソーセージを買って、現地でお金を出し合った。
女性たちは母親の会で顔見知りだが、その連れ合いたちははじめて、という人も何人かいた。
 JPはロトにも、先日のお祭りにも参加したから、数人の顔見知りはできていたけれども、男性たちの中には、いっしょに仕事している人や、同級生、数年前から会に参加している人たちもいて、みんなけっこう知り合いみたいだ。それで、出だしからJPは孤立気味だった。
 たまに、母親の会の人たちが近寄って来て、当たり障りのない会話をして行ってくれるのだが、JPのノリが悪いので、なかなか盛り上がらない。
いつの間にかダニエル家は孤立していた。

 食事の時に、よく喋る3人のグループのそばに席を取ったので、そのひとたちがJPを盛り上げてくれるかなーと期待していたのだが、3人で、3人にしかわからない会話を始めたので、また孤立してしまった。話しかけられないから話さないでいると、話さない人間だと思われて、もっと話しかけづらくなるものだ。誰も話しかけて来なくなってしまった。

 食事の後、なんだか酔っぱらいかけてる男性が、その辺にいる人たちにボトルで水を掛けるというイタヅラをはじめて、キャーキャーうるさくなった。追いかけっこなどしている。エコロなJPは、そういう人たちを冷たいまなざしで見ている。だから誰も私たちには水を掛けない。

 その騒ぎで陽気になった人々は、みんな立ち上がってサッカー場に向かった。ほとんどの男性が出て行って、サッカーを始めた。「あと2人ー」と言われて、一人出て行った。「もう1人ー」と言われて、最後の1人が出て行った。そのあと残ったのはサッカー大嫌いなJPだけになった。
JPは子守りをしている。子どもたちに飛行機や鶴を折ってあげている。人気だ。

 子どもたちと遊んでいるところにサッカーボールが飛び込んで来て、ゾエがぎゃあぎゃあ泣いたものだから、JPはすごい剣幕でサッカーボールをとりに来た高校生のお兄ちゃんを叱った。
ちょっとその場がシンとなるぐらい叱ったので、私は「まあまあ」となだめた。

 こんなダンナを、こーんなピクニックに連れて行ったのは、大失敗であった。

 帰ろうとしていたら、一日中ゾエといっしょに遊んでいたバランティンのお母さんが「帰りにうちに来てプールに入りませんか」と誘ってくれた。こーんなやつでも誘いたいんだろうか、とちょっと疑わしい目で見たのだが、バランティンとよく遊んでくれた、優しいゾエちゃんのお父さんであるJPを見込んだらしい。
 プールを持っているような、スノッブな人はあまり好きではないJPだが、押しに押されて断れなくなった。でも私は、前からその人がとてもいい人で、JPとも話の通じるタイプだと思っていたので、バランティンのうちに行けることになってけっこう嬉しかったのだ。

 ちょっと大きめのゴムプールで子どもたちを遊ばせ、私たちはアペリチフと簡単な夕食をごちそうになって、楽しい会話に花を咲かせ、「年中工事中」であるバランティンのお宅の工事現場を見学し、改装工事について意見を交わし、夜遅くに帰って来た。

 終わりよければすべてよし。
来年も行けるかなー。
子どもたちと私は楽しんでいるんだから、オトーさんにもがんばってもらおー。

Aucun commentaire: