2006/06/17

Kermesse ケアメス 学校のお祭り当日

   大雨の予報だ。風が吹き荒れているし、空は不運な雲が流れている。風に流される雲の加減で、日がガンガン照りつけるかと思ったら、数分後には真っ暗になり、夕方ごろには大雨だなーと思いながら、10時半に我が家の冷凍庫を学校に運んだ

 うちにはJPの祖母からもらった冷凍庫がある。お祭りでアイスクリームを販売するので、冷凍庫を持っている人は貸してと言われた。薪を運ぶ「ディアブル(悪魔)」という名前のキャリーを利用して、JPに運んでもらった。

 お祭りでは母親たちが作ったケーキやクレープも販売されるので、私はリンゴとアプリコットのケーキを作って持参した。(好評だったので、今度レシピを紹介します。)

 折り紙スタンド用のテーブルを、木陰に確保して、貸してもらったホワイトボードに、折り紙のモデルを貼った。一応幼稚園生には簡単なのを三つ用意して、あとは人の流れと、生徒のやる気と、こちらの対応能力に合わせて、臨機応変に生徒の要望に応えられるよう、動物の顔や、箱、船、飛行機などなどを用意した。

 アシスタントを申し出てくれていた「ナ」さんは、予行演習したはずの《かぶと》と《セミ》と《ネコ》をすううっかり忘れてしまっていて、スタンドをオープンした時点で「もうやめたい」と言い出した。ノエミとJPが来て手伝ってくれたので、暇な時に「ナ」さんはどこかに行ってしまって、そのあとは、消えた。

こいつううう

 風が吹き荒れていたので、折り紙スタンドはハプニング続きだった。声を張り上げたのでノドもからからになったが、風と雲のせいであまり暑くなかったので助かった。あのJPがコーラを買って来てくれた。

 この日、ヴァイオリンの発表会もあったので、JPとノエミは予行演習と、本番のために抜け出した。ノエミの演奏は大変よかったといううわさで、ほっとしたが、行けなくてとても残念だった。

 子どもたちは入り口で《パスポート》を買うことになっていた。幼稚園児向けと小学生向けに別れた、それぞれ5つのスタンドを廻って、スタンプを押してもらう。スタンプが5個そろったらプレゼントがもらえる。スタンドによっては景品付きのゲームをやっているところもあって、子どもたちはいろんなものを獲得していた。

 折り紙スタンドは、このスタンプを押してもらえる《有料》のスタンドとは別で、《メーキャップ》スタンドと、《コラージュ》スタンドと並んで無料参加できる《アトリエ》と言われるもので、ここではクリエイティブなことをやって持ち帰ることになっていた。ノエミの担任のミゲレーズ先生も飛び入り参加していった。先生にはノエミが《ネコ》を折らせていた。折り紙に来てくれた人には、私が前の夜に200個用意した《金魚》の飾りをプレゼントした。

 ゾエは友達の家で昼寝をさせてもらって、夕方遅くに出て来たが、大好きな《アヒル釣り》で馬のぬいぐるみをもらっていた。それから《メーキャップ》のスタンドで、自分で選んでチョウチョの模様を顔いっぱいに描いてもらっていた。

 ノエミは「目隠しで絵を描こう」に参加してフラフープを獲得。馬の絵を描いたらしいのだが、目隠しが透けてるんじゃないの?というぐらい、ちゃんとした馬の絵を描いて、周囲をあっと驚かせたらしい。馬の似顔絵は家じゅう至る所にある。あーんなに毎日練習していたら、目隠ししていても描けるだろう。もらったものがフラフープでひと安心。子どもによっては《たて笛》をもらった子もいた。祭りの間中どこかでピーヒャラ鳴っていて、その横では親が「うるさい、笛を片付けろ」と叫んでいるのが聞こえていた。

 夜には市役所からのプレゼントで、祭りに来ていた人全員に、キールとジュースとチップスのアペリチフが振る舞われた。そのあとのお食事会では、事前に申し込むことになっていた、大人一人12ユーロ、子どもは無料のフルコースで、メニューはサラダ・エリヤ・チーズ・コーヒー・ワイン・デザート(アイスクリーム)・コーヒーだった。パエリアは、校庭に大きな専用のフライパンが出されて、みんなの目の前で料理された。エビが入っていたので、JPにとり肉をあげる代わりに、山盛りのエビをもらった。おいしかったあああ

 母親の会の役員は、家族や親戚まで動員して準備から配膳、後片付けまでを受け持った。見るに見かねて臨時ボランティアも、何人か加わってくれた。

 朝の10時半にテーブル出しなどの準備に始まり、片付けが終わったのは午前2時ごろだったと思う。参加者たちは口を揃えて「よいお祭りだった。楽しかった」と言って帰って行った。批判と反省は、あとから出てくるだろう。

 疲れを忘れるぐらい楽しかった。 

このお祭りを境にたくさんの人と親しくなれた。

雨は全然ふらなかった。

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