2006/04/16

ボボにタマゴを盗まれる

 日曜日。剣道の講習会は引き続き行われていたのだが、命を張ってまで剣道に行ってもしょうがない。。。というぐらい、足の裏がまめだらけ。ひっさしぶりに行って苦労するのは、筋肉痛ばかりではない。ちなみに筋肉痛は、初日にお酢を一気呑みしたおかげか、ほとんど感じられない。

 普段はどんなにまめができても、稽古をしている時には気にならないし、少々痛くてもやる。わたしは、マメぐらいでは愚痴を言わないのだ。でも今回は両足で合計五つもできたうえに、1個は半径4センチもあって、元立ち(といって、自分より下の人たちに掛かって来ていただく。そして稽古を付けてあげることになっている)に立ちながら、大した動きができないので、申し分けないやら恥ずかしいやら。。。だから、最終日は車のせいにして行かなかった。
へへへ

 車はたしかにものすごい音を立てていた。夕べも帰って来れないんじゃないかと思った。
結局週明けにガレージに持って行ったら、車輪の辺りに異常があって、部品交換をしなければならず、360ユーロも払った。JPがガレージの人に「これでトゥールーズまで往復したとは、危なかった。」と言われたらしい。じつはJPには秘密だけど、車がものすごい音を立てていたのは「一往復」ではなくて「二往復」
へへへ。ないしょ。

 「二往復」もして音には慣れてきていたから、あと一往復ぐらいはできるかなーと思わなかったわけじゃないが、そういう気持ちにはなんとか歯止めがかかった。
実はこの日曜日はタマゴを拾う日だったのだ。

 イースター(フランスではパックという)のお祭りで、タマゴやウサギやニワトリの形をした、チョコレートを庭の草むらに隠して、それを子どもたちと拾うのが習慣だ。JPが売り切れるずいぶん前から、買ってきていて「日曜日にはママは剣道に行っちゃうから、パパとチョコレートを探そうね」と楽しそうに話していたので、どうにかしてタマゴ拾いを延期できないものかと、
歯ぎしりをしていたのだ。

 チョコレートのタマゴは、この私が子どもたちと競い合いながら拾って、JPは写真を撮る、というのがおきまりだ。そうでなければ、私の分のチョコレートまで拾われてしまう。それはこまる。何が何でもこの日は家に居て、子どもたちよりも早起きをしなければならない。

 数日前からの疲労で、ノエミに先を越された。
「早く起きないと、全部拾っちゃうよー」と庭から叫んでいる。
きゃあああああ。
ゾエと競って階段を駆け下りる。
ノエミはちゃっかり買い物かごをぶら下げている。
「ゾエの分のかごもあるよ」と言って待っていた。

 タマゴやニワトリの形をしたチョコレートが、全部で1キロばかり庭に隠されていた。
もう拾い残しはないよねー。
あれ?ボボ、鼻先に銀紙ついてるよ。
「ボボにチョコレートのタマゴ、横取りされたよー」

トリュフという高価なキノコは、ブタか犬が匂いで探し当てる。それを探させようと思って森に連れて行ったボボは、やはり役立たずであった。
しかし、トリュフというチョコレートだったら、探し当てたうえに食べ尽くすんだろうか。

 ボボもチョコレートが好きだとは思いもしないことだった。
ボボがサクランボウが好きなことは知っていたけど。
これからはチョコレートの隠し場所に気をつけなければ。
庭には探し残しはないだろう。
 
 剣道にも行かず、チョコレートでエネルギー回復。
ま、いいか。

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