2006/02/18

バカロレアのお勉強

 とてもいいお天気で、暖かい一日だった。

 やる気が出て来た。JPは屋根裏に入って、床板を磨き始めた。誕生日に両親から、窓をプレゼントしてもらえるというので喜んでいたJPであったが、私の反対に遭い、ムっとしながら床掃除を始めた。別に喜んでいる人間をいじめて、ムっとさせるのが趣味というわけではないのだが、オンナゴコロとは不思議なものなのだ。
 チョコレートを食べて、剣道に行き、叫んで来たほうが身のためかもしれない。

 午後、バカロレアのお勉強のためにポリーヌさんが来た。アルビから電車で来たのだが、駅に迎えに行くのをすっかり忘れてしまって、駅から電話が掛かって来た。走って迎えに行く。

 今日のテキストは『ノンちゃん雲に乗る』を選んだ。ノンちゃんが二日つづきのお休みに、朝寝のあと味を楽しんでいるところ。布団の中でゴロゴロして、お勝手から聞こえる『トントン』とダイコンを切る音に耳を澄ます。まな板の上に盛り上がる真っ白い、細い棒の山を想像して、なんとはなしにぷうっと胸がふくらんでいく。「おかあさんがおみおつけを作ってる」
 新聞がカサガサいう「おとうさん?」こんないいお天気のお休みの、こんな時間にお父さんがまだ釣りに出掛けていない、というのはとっても珍しいこと。

 私の小さいころの日曜日みたいだ。迷ったのだが、ポリーヌさんとお母さんのことを語り合えるかもしれないと思って、このテキストを選んだ。ポリーヌさんはお父さんの再婚でお義母さんとなったオカーさんと暮らしている。迎えに来た、少女の血のつながらないオカーさんと立ち話をして、自分や、自分の母や、自分の義母や、ポリーヌさんのオカーさんたちのことなどなどを考えた。

 私はできるだけ死なないように、家出をしないように、子供を見捨てないように、JPが子どもたちの義母を連れて来ることがないように、自分の家で自分の手で子どもたちを育てられるように、努力しようと思う。
けっこう辛抱しているつもりだが、まーだまだ努力が足りない。

さて、子どもたちと遊ぼうか。

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