2006/02/14

フランス語がわかりますか?

 2006年02月14日
フランス語がわかりますか?
 まき寿司とリンゴのクランブルを作って出掛けた。
夜は商工会議所のレッスンで、そのあとはまたしても「母親の会」に行かねばならない。

 レッスンのあと急いで「母親の会」に向かう。今日は市役所の代表者と教師陣も参加しての、全体会議だ。
私がいつものように遅れて行って腰掛けると、市役所代表に質問の嵐が吹き荒れているところだった。先日「母親だけの会」に出席して、今日の会議でどんな質問がぶつけられるのかはわかっていたし、この会議に市役所代表が来ていることはわかっていたのだが、思わず手を挙げて言ってしまいたくなった。

 「あなたは誰?何しに来てるんですか」と。

質問には、いちいちミミズのような声で応えている。
「応えている」というのはうそで、返事は何も応えになっておらず、「善処します」とか「反省します」とかそのような単語さえ知らぬと思われた。
言い訳と、口ごもりと「わかりません」「知りません」「さあて。。。」「私は係ではありません」「それはきいておりません」などなどのような返事しかないので、せっかくのバレンタインデーを棒にふって、コーンな会議に出て来てしまったことを、「母親の会」皆の者が大後悔しているような雰囲気だった。「記録して市長に伝えます」ぐらい言ったらいいのに。

 ああ、選挙権が欲しい、とまた思ってしまった。

 市役所代表を交えた会議は一応お開きとなり、続いて、小学校と幼稚園に別れて、それぞれの校舎でそれぞれの話し合いが持たれた。幼稚園は30年ぐらいペンキも塗り替えられていないし、窓の立て付けも悪い。建て増しで校舎は複雑な形になっていて、いざとなって廊下を走る場合には、きっといろんな所にぶつかるだろう。幼稚園は平屋で、一応どの教室からも外に向かって逃げることはできる。

 話し合いの中に、ガス漏れ、ガス爆発や、近所での大災害があった場合にどうするか。。。ということがあった。数年前にトゥールーズで危険な薬品を扱っている工場が大爆発をして、70キロも離れた我が家でも爆音を聞いたような事故があったが、それ以来学校でも『災害』のことが話し合われるようになった。南西フランスは地理的に台風も地震もない。それで『ガス漏れ』とか『化学薬品を積んだトラックが、近所で事故に遭った場合』などを想定して、救急用品を用意しているところだそうだ。

 「日本は自然災害がとても多いところなんですけど、学校には連絡網というのがあって、それは普段からとても役に立つんですよ」と提案してみた。フランスは個人主義なので電話番号はおろか、住所も、名前さえも公表されない場合が多い。クラスの集合写真を嫌う家庭もあるし、学校の写真撮影の時にはかならず許可を受ける。だから名簿も連絡網もないことは、私もわかっているので、言っても無駄だと思ったけれども、市役所代表の『なにも言いません』主義にけっこう腹が立っていたので、言わずにはおられなかったのだ。

 「名簿!それはいい考えだ」拍手喝采だった。
今ごろ「あの人、フランス語ちょっとは話せたんだねえ」と言われているだろう。
そのあとおしゃべりをしに来てくれた人に、こんどの「母親の会」の恒例食事会にご主人と二人でいらっしゃいよ、と誘われた。歌あり踊りありのにぎやかなパーティーだそうだ。
 「。。だったら、遠慮します」と返事した。まず子供を預けるところがないし、それに「夫はしゃべらないので」と言ったら、「ご主人フランス語が話せないの?」と言われた。
 JPがフランス語を話せるのかどうかは、このごろでは私にもわからない。

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