2005/09/05

ラクダは楽だ?

ラクダは楽だ?
 道路の脇に、ラクダが、いた。

ヒトコブラクダだった。

 フランス語ではヒトコブラクダのことをdromadaire(実はもっと難しい発音ですが、私はドロマデーと言ってます)、フタコブラクダのことを chameau(シャモー)という。

コブ1個の違いで、単語がすっかり変わる上に、chameau の方は複数形で s をつけない chameauxとなるので、フランス語を学習するものには頭が痛い。

 フランス語学習者の単語暗記に、ちっとも楽じゃないそのラクダが、道路の脇にいた。

真っ赤なテントの脇にいたので、町にサーカスが来ている、ということがわかった

 セネガルにはヒトコブラクダが沢山いる。荷物を運んだりヒトを載せたりして、のっしのっしと歩いていた。

ヒトコブラクダの背中に乗って砂漠を往くのは結構大変だ。

 膝を折ってしゃがんでもらって、よいしょと勢いをつけて上る。鞍(くら)はコブに被せるヘルメットみたいな形をしていて、そのてっぺんにキリンの角みたいなハンドルがある。これでは舵はとらない。落ちないように捕まるだけ。

 この前も高速道路の脇で、いきなり象を見た。仕事に遅れそうで150キロぐらいで飛ばしていたので「目の錯覚だったの?」と思っていたが、象の後ろに赤いテントがあった気がする。

 「あれもサーカスだったに違いない」と、道路脇にはためく、赤いテント前のラクダを見ながら思った。

 トラックに乗って来たのだろうか。人を載せて来るわけはないだろう。

 ラクダも楽じゃない。

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